これまでExcel上で作成していた人事考課の評価シートの入力、集計、計算という業務を自動化できる人事考課システム。担当者の人件費などのコスト削減や公平かつ公正な人事考課の実現など、さまざまなメリットがあります。導入する企業が増えたことで拡充されつつある人事考課システムの機能ですが、特に注目されているトレンドがいくつかあります。一緒にチェックしてみましょう。
1つ目がクラウド型の人事考課システム。近年、急速に進んでいるクラウド化ですが、1から行うシステム構築やインストールの必要がなくスムーズに導入できますし、データをクラウド上に保存しておけば自動的にバックアップされるので安心です。また、評価結果のデータが共有しやすくなることで評価の透明性も上がり、評価される従業員と評価する担当者、お互いが納得しながら人事考課を進められます。
クラウド型の人事考課システムの中でも評判が高いのが、MBO Cloudというアプリケーションです。クラウド型でありながら今の人事考課制度に合わせて柔軟にカスタマイズできるので、社内の制度が変わったとしても今の設定を変更すればそのまま継続して使うことができます。もちろん、追加費用は発生しません。
2つ目がベンチャー企業に特化した人事考課システム。専門部署が人事考課を行う大手企業とは違い、ベンチャー企業は経営者本人が人材マネジメントを行うことも少なくありません。人事考課システムを導入することで大幅に工数が削減され、その分だけ個人面談やタレントマネジメントにあてることができます。よりよい人材育成が可能になり、離職率軽減にもプラスの効果をもたらすことでしょう。また、部署の新規立ち上げや既存プロジェクトの管理といったディレクション業務も人事考課システムで行うことができます。
最後が、評価データと他システムを連動できるシステム。評価結果をデータとして保存しておけば人事異動や部署の統廃合時もスムーズに対応できますし、必要書類を作成する際にもそのデータを活用できます。休暇や勤怠、日報、給与など他のさまざまなシステムと連動させることで、管理部全体の工数削減にもなるのです。
人事考課システムを選ぶ際に大事なのは、こういったトレンドのメリットと自社の運用目的が合致しているかをきちんとチェックすること。ぴったり合うものを選べば、人事考課が何倍も楽になります。