創作活動をするAIが話題に

創作活動をするAIが話題に

現在、様々なところで活用されているAI。AIが普及したおかげで、人間の生活は非常に豊かになりました。
しかし、色々なことができるとされているAIでも、できないと言われていたことがありました。それが「創作活動」です。AIは人間とは違い意思がないため、創作活動はできないとされてきましたが、現在では、創作活動ができるAIが存在しているのです。今回は、創作活動ができるAIについて紹介します。

絵を描くAI

最近、SNSなどでAIが描いたイラストが話題になっています。Twitterなどで見たことがある方もいるかもしれませんね。そのアプリは、100字程度のテキストを入力すると、そのテキストに沿った抽象画がAIによって出力されます。
また、アプリに実際のキャラクターの名前を入れると、そのキャラクターを思わせるような、それっぽい抽象画が出来上がります。恐ろしくも美しくも見えるそのイラストを描くAIの真意を測り知ることは難しそうです。

曲を作るAI

作曲ができるAIが登場しており、音楽業界では積極的に導入し始めています。AIが曲を作る仕組みは、AIに譜面を大量に学習させ、曲のパターンを記憶させるという方法です。
そもそも作曲には、「スケール」「コード」「メロディ」という3つの要素と、近年追加された「ジャンル」「サウンド」という2つの要素、計5つの要素によって成り立っています。

パターンを記憶したAIに決まった指示を出すことで、学習したデータを元に、AIが曲を作り出してくれます。作曲において、0から作り出すことはできず、曲のコンセプトは人間が決めておく必要があります。
逆にコンセプトが決まっていれば、スケール、コード、メロディを反映させた曲を作ることが可能です。とはいえ、まだまだ単調な曲が多いのが現状です。

小説を書くAI

小説を作ることは可能ですが、やはりこちらも0から生み出すことはできません。小説を書くAIの仕組みは、人間が構成やストーリーを作り出し、それに沿ってテキストを切り貼りしたり、言葉を当てはめたりして作っていきます。
切り貼りするテキストは、事前に学習させたテキストなどです。コピペにならないように切り貼りするため、表現に限界を感じることもあります。

AIの創作物はどのような影響をもたらすのか

イラストに音楽、小説と、AIが創ることのできるものは幅広いです。学習させるための膨大なデータは必要なものの、創作活動ができるAIはさらに進化していくでしょう。
では実際、AIの創作物はどのような影響をもたらすのでしょうか?

著作権の問題が生じる

問題として取り上げられることが多いのは、著作権です。
例えば、AIが生成する画像について考えてみましょう。とあるイラストレーターが描いたイラストを、加工したりトレースしたりして販売することはもちろん著作権侵害に当たります。しかし、このイラストをAIにデータとして提供し、新しく生まれた画像はどうでしょうか?
イラストレーターとしては、努力して生み出した自分の絵柄や雰囲気が盗まれている、と感じますよね。しかし、残念ながら日本において法的な制限はないようです。これに対し、クリエイターの方々は不安を感じています。

イラストレーターだけでなく、クリエイターの創作活動は当然保護されるべきです。しかし、本来は役に立つはずのAIが、悪意ある人の操作によってクリエイターの創作物を盗作してしまうかもしれません。AIにとよる創作活動は台頭してきたばかりなので、今後の法整備などに注目が集まります。

創作が効率化される

AIが創作物を生み出すスピードは、人間をはるかに超えます。創作に必要な時間を大幅に削減することで、効率化するというメリットがあります。
例えば、イラストレーターにイラストを1枚依頼するとなると、納期が必要となります。その人の状況やイラストの内容によって違いはあるものの、少なくとも「当日中に仕上げてくれ」という依頼は考えられません。
一方、AIなら一瞬で画像を生成できます。もちろん、データを蓄える必要はありますが、当日中に100枚以上のイラストを仕上げるといったことも可能です。イラストレーターの作業が滞ったり音信不通になったりといったリスクを回避し、効率的な創作ができるようになります。

クリエイターの刺激になる

創作を行うクリエイターそのものの刺激になる、といった良い影響も考えられます。
創作活動においては、行き詰まることも多いでしょう。例えば、小説の場合、どのようなキャラを登場させようか、この後の展開をどうするべきか、といった点です。
そこで、AIに小説を書いてもらうことで、新しいアイディアを獲得できる可能性があります。人間が仕事を奪われることも、AIだけが創作活動をすることもなく、協力して生み出すのです。

AIを学ぶなら

創作活動をするAIについてお伝えしました。現在でもかなりのクオリティで話題になっていますが、日々進歩し続けています。そんなAIを生み出していきたい、と考えている方もいますよね。そのためには、AIについて学ぶことができる学校に通うことをオススメします。
例えば、AIについて学ぶことができる大学の一つに、東京国際工科専門職大学があります。ここは、世界のデジタルコンテンツ業界と連携し、国際的に活躍できるリーダーを育てることを目的とした大学です。職業に直結した知識と技術を身に着け、卒業時には学士を得られます。
このように、実践力が身に着けられる学校で学べば、就職後すぐにAI開発に取り掛かられる可能性があります。次の革新的なAIを生み出すのは、この学校への入学を検討している人かもしれません。

AIの可能性は広がる

不可能だとされてきた創作活動を行えるAIが、次々に誕生してきています。今後もさらにAIのできることが増えていき、さらに発展していくでしょう。AIを使った創作活動が一般化する可能性もぬぐえません。
AIの分野は今後さらに発展していくと見込まれています。ぜひAIについて学び、より高度なAIを生み出してくださいね。