仮想化の種類と違い

仮想化は大きく分けて2つの種類があります。

1つは完全仮想化であり、もう1つは準仮想化です。長く完全仮想の技術を使う場合が多かったのですが、現在では準仮想が一般的です。完全と準完全の一番の違いはCPU側の補助があるかどうかです。仮想化の種類の分け方はたくさんありますが、CPUの補助の有無は特にパフォーマンス面での違いとして考えられることが多いです。完全仮想はすべてのCPUをエミュレートできるので古いコンピュータからまだハードウエア化されていないコンピュータまでエミュレートできますが、準仮想はCPUが対応できるコンピュータに限定されます。

しかし、現在一般的に使われているX86系のエミュレート補助があるのでほとんどの利用者にとっては準仮想が理想的となっています。準仮想は速度面でホストとなるコンピュータと変わらないほどの能力を出せます。そのため、特に3D表示が必要ないコンピュータのエミュレートは仮想コンピュータであることを忘れるほどの速度が出ると言われています。開発者が多く利用している技術ですが、一般ユーザにも古いOS用のプログラムを動かす際や、MacユーザがWindowsを動かすために利用することが増えてきています